これまでヨーロッパは様々な国を訪れたが、大国ドイツはまだだった…ということで、新婚旅行のメインはドイツとすることに。
日本からドイツへの直行便はフランクフルトやミュンヘンで、首都のベルリンへの直行便が無い。そんなこともあり、ドイツは行ったことがあるけど、ベルリンは無いという人が多いのではないだろうか。
ベルリンと言えば、第二次世界大戦後に西ドイツと東ドイツに分断された都市。アメリカとソ連が同じ都市内で対峙していた。その象徴となる「ベルリンの壁」の存在は有名である。
今回は北欧のスカンジナビア航空を利用して、まずはデンマークの経由地のコペンハーゲンへ。デンマークのカストラップ空港は何度か利用しているが、木のぬくもりを感じる素敵な空港だ。(デンマークは最終目的地で再び訪れる予定)
無事ベルリン・テーゲル空港へ到着。夜8時すぎに到着したが、空はまだ明るい。タクシーに乗ってひとまずホテルへ。
ドイツの街中の第一印象。ああ、やはりヨーロッパの大国の首都なんだなという規模感を肌で感じた。治安はとても良い印象。
地下鉄を駆使して、市内の主要観光地へ。まずはベルリンのシンボルとしても有名なブランデンブルク門 (Brandenburger Tor)。そこからエーベルト通りを下り、ホロコースト記念碑 (Denkmal für die ermordeten Juden Europas)、ベルリンの壁 (Berliner Mauer)などを見る。
ベルリンの壁は想像以上に市内を巡っていた。ゴミやガムで汚されてしまっているものや、グラフィティアート化されているものなど、若干無残な姿になっているものも多かったが、そのまま残っている現物を見ることができてよかった。
その後さらに歩いて、東西分断時代の検問所であるチェックポイント・チャーリー (Checkpoint Charlie) へ。不穏な雰囲気は全くなく、アメリカ人とロシア人の検問官の看板があったり、ここからはアメリカの領域であることを示す“YOU ARE LEAVING〜”の文言看板があったりと観光地化していた。
翌日はずっと行きたかったバウハウス・アーカイヴ (Bauhaus Archiv Museum für Gestaltung) へ。カラフルなエントランスからしばらく歩くと、あの有名な建物が見えてくる。ミュージアムショップではポスターがセールになっていたため大人買いしてしまった。他にも世界各国のデザイン製品が販売されていた。
その後は東ドイツ側を散策。DDR博物館 (DDR Museum) や ベルリン大聖堂 (Berliner Dom) を見てまわる。DDR Museumは展示の仕方がとても面白くて個人的にとても楽しめた。
散策中、突然全裸の女性が目の前に表れたり、物乞いの親子に絡まれたりするハプニングがあった。西ドイツ側と東ドイツ側は、何と表現したらいいか分からないが、街の雰囲気が異なる印象だった。
ドイツといえばビール。日本で呑むと高いドイツビールも、スーパーではミネラルウォーター並の値段で売られている。滞在中天気が良かったので、気持ち良くビールをいただいた。
ベルリン最終日は、地下鉄に乗って郊外のポツダム (Potsdam)へ。言わずと知れた「ポツダム宣言」が発せられた場所である。ベルリンのミッテ地区にもポツダム広場があるが場所は異なる。このあたりは都会のベルリンとは打って変わり、平和で静かな田舎町だった。
ドイツを思う存分満喫し、格安航空会社なのに評判高いサービスで有名なエア・ベルリン (Air Berlin) で、次の目的地ノルウェーのオスロへ出発。