Denmark

Copenhagen

入社1年目の冬、大きな仕事が終わったご褒美の特別休暇で、初の北欧へ行ってきた。今回は一人旅。イギリス、フランス、イタリアと有名どころはとりあえず抑えたので、今度はどこか違った国に行ってみたいと思っていた。そこで直行便があって、行きやすくて、なおかつしっかりリラックスできるところということでデンマークを選んだ。

春がもうすぐそこまで来ている3月だったが、まだまだ寒く、雪が積もっていた。デンマークに限ったことではないが、北欧は冬が割と空いている。寒いから誰も行かないだけかもしれないけど。

個人的にデンマークといえば、ロイヤルコペンハーゲン (Royal Copenhagen) や、ジョージ・ジェンセン (GEORGE JENSEN) にも代表されるように、高級で上質なイメージ。あとは北欧家具、なかでも取り分けイスは、日本でも有名なものが多い。

コペンハーゲン・カストラップ空港は、僕が一番大好きな空港だ。こんなに静かで美しい空港があったとは…。空港全体が北欧デザインとなっていて、なんと大部分は木製!サインデザインも大変見やすく、優しさやぬくもりが感じられる空港。設置されているイスは、お高い有名なデザイナーのイスばかり。日本じゃまず考えられない。市内へのアクセスも電車で15分。こちらも日本とは大違い。

またデンマークと言えばレゴの国。小さい子供が楽しめるようにレゴのおもちゃが至るところに置いてあった。

季節がまだ冬ということもあり、街全体がどことなく静かだった。

とはいえ、コペンハーゲン自体は東京やロンドンに比べたら、比べる間もないくらい小さな首都である。

有名なチボリ公園も冬の間は閉園。夏期になると遊園地と化して、お店やジェットコースターなどのアトラクションで人が集まり、辺りは賑やかになるのだそう。

ホテルは3つ星の普通レベル。しかしながら、さすが北欧!家具や照明には決して手を抜いてない。ホテルの人も親交的でお茶くれたり、わざわざ日本語のガイドブックを探してくれたりした。

デンマークといえば、アルネ・ヤコブセン。アルネ・ヤコブセンといえばデンマーク。といった感じで、アルネ・ヤコブセンなしにデンマークは語れない。市内の5つ星高級ホテル「ラディソンSASロイヤルホテル」はアルネ・ヤコブセンの作品。

そんなヤコブセンの作品が多数点在しているリゾート地、ベルビュー・ビーチへ行ってきた。雑誌でもよく取り上げられている有名な場所。国鉄エストーに乗って中央駅 (København H) から約20分のKlampenborgで下車。CかF+なら終点なので分かりやすい。

Klampenborg駅は左に森の公園、右にビーチがあるのみ。水色のストライプがかわいい監視塔は1932年の作品。BELLEVUE TEATRETもヤコブセン作の建築。いまだなお現役で営業中。海でボーっとしていると、全裸で寒中水泳している人発見。寒そう。

駅を出てすぐ左を行けばDyrehavsbakken。この深い森は東山魁夷画伯の名画「もりのささやき」のモデルになったとか。夏は遊園地で賑やかになるそうだ。

 

デンマーク・デザインセンター (Dansk Design Center) は、デンマークの最新デザインを展示する美術館。カフェも併設されている。

たまたま地下でFLOW MARKETの展示が催されていた。いやはや、とにかくすごかった。Helveticaがものすごく生きている展示だ。

ずらーっと並んでいるこれらのモノは購入可能。また床を見ると、デザインに関する格言が。

"我々がお金を使うときはいつでも、その種類の(デザイン等の)世界観に1票を投じていることになる。"

なるほど、なるほど。

市の中心部から少し歩いたところにブラック・ダイアモンドと呼ばれる王立図書館 (Det Kongelige Bibliotek)がある。黒いダイアモンドの名にふさわしく、遠くから見ると輝いているようにも見える。エッジがきいていてかっこいい。こういう建物はいかにもデンマークらしい。

デンマークの代表的なビールと言えばやっぱり、カールズ・バーグ (Carlsberg)。そのビール工場が郊外にある。ビジターセンターには展示がしてあり、見終わるとビール2杯を無料サービス。

実はコペンハーゲンの地下鉄は2002年開通でまだ新しい。空港もそうだが、Designlabというデザインコンサルタントが全体をプロデュースしている。2005年時点ではまだ2線しかないが、今後は環状線も出来上がりどんどん拡張していく予定らしい。

他、アンデルセン童話の人魚の像も有名な観光スポット。過去には腕がもぎ取られたり、首が切られたり、爆破されたりと、散々な目に遭わされている。この海岸はのんびりするにはちょうどいい。

デンマークはそれほど見どころが多いところではない。ヨーロッパ各都市への中継地として利用されることが多いコペンハーゲンだが、上質な家具や食器の宝庫。是非とも訪れていただきたい。