Finland

Helsinki / Turku / Naantali

北欧はデンマーク、スウェーデンに続いて3つめとなるフィンランド。フィンランドといえば何を思い浮かべるだろうか?まずはムーミン。ムーミン無くしてフィンランドはあり得ない。スーパー、キヨスク、郵便局、雑貨屋、本屋など、ありとあらゆるところにムーミンがいる。他にも携帯電話のNOKIA、テキスタイルが有名なmarimekko、映画『かもめ食堂』、食器ブランドのittalaやArabia、そしてサウナなどが代表的。

フィンランドは成田のほか、名古屋や大阪からも直行便のフィンランド航空が乗り入れている。ヨーロッパ各国へ入るときは必ずフィランド上空を通過することになるため、トランジットが便利な航空会社としても有名だ。また日本から一番近いヨーロッパということで、9時間〜10時間で着いてしまう。

人生初の乱気流に遭遇し、機内食が宙に浮いて辺り一面に食べ物やゴミが散乱するというトラブルが起きたものの、予定よりも40分も早く、あっという間に首都ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。荷物を無事受け取って、市内行きのバスに乗る。

日本は梅雨時で蒸し蒸し状態だったが、ヘルシンキは、日差しこそ強いものの快晴で、サラっとしていてものすごく過ごしやすい。今の時期は白夜で23時ぐらいまで明るい。そのせいか街中の人は皆、老若男女サングラスをかけていた。

空港からバスで約30分で、ヘルシンキ中央駅に到着する。ああ、この治安の良さ、すぐ肌で感じる。平和だ。

今回予約したホテルは、駅から徒歩5分ぐらいにあるHotel GLOというデザインホテル。ショッピングセンターPalace Kämpのすぐそば。本来ならばそれなりのお値段なのだが、フィンランドは7月からバカンスシーズンに入るため、ホテルの値段が一気に安くなるらしく、1泊あたり約6,000円で宿泊できた。

今回時間の都合上利用できなかったが、最上階にはエステやサウナフロアがあり、宿泊者なら誰でも利用できる。また無線LANも完備。フロントの人にアクセスコードをもらうことができる。

右の写真を見てお気づきかもしれないが、なぜかベッドの上にトラのぬいぐるみが!オリジナルのグッズらしくフロントで€30で売ってあった。…ので買ってきた(笑)。

時差ボケで眠くて死にそうな状態だが、前述の通り9時間足らずで着いてしまったため、また空も全く明るいためか全てにおいて余力がある。さっそく市内散策を!と思ったが、近所のショッピングモールとデパートをまわってるうちに睡魔が襲ってきて、その日は即退散。

次の日は朝早く起きて、駅で3日分の交通チケットを購入し、市内を走るトラムに乗って観光をした。

まずはARABIA社の工場へ。郊外にあるがそこまで遠くはない。途中酔っぱらいのおじさんに「こんにちは」と声をかけられハグされたが、悪い人ではなくただ単純に酔っぱらってるだけだった。朝8時の出来事である。このおじさんにARABIA工場までの道を教えてもらった。

工場に入るとittalaやムーミンの食器・陶器の2級品コーナーがあり、驚くほど安い値段で販売されている。無論1級品であっても、日本で買うより断然安い。調子に乗ってARABIAのムーミンマグを6つも購入。ちなみに工場見学をすることもできる。

続いて今度はオレンジ色のメトロに乗りHerttomieni駅で下車し徒歩15分。同じく郊外にあるmarimekkoのアウトレットショップへ。こちらもまた日本で買うより安く、すでに廃盤になっている商品がいっぱい!

お昼の時間帯になり、ようやく市内のお店もオープンし始めたところで、現代美術館Kiazma(キアズマ)へ向かう。フィンランドの巨匠アアルトの建築だ。特に興味のある展示がやってなかったので、併設されたカフェでランチするだけだったが、クリエータにとってはとても魅力的なスペースだ。入場すると"K"のシールがもらえ、来場者はそれを出入り口にある看板?に貼っていくらしい。また近くには郵便博物館と郵便局がある。ムーミンやmarimekkoのオリジナルグッズも販売している。フィンランドの郵便ポストはオレンジに青の円とかなり目立つ配色だ。

ファンにとってはお馴染み、ヘルシンキ市内は映画『かもめ食堂』のロケ地でもある。その中で登場したかもめ食堂(Kahvila Suomi)は、ヘルシンキ市内の少し外れた通りにある。ここに来ると日本人に高い確率で会えるという。

で実際に行ってみると、本当に2組の日本人を発見。他には地元の常連さんと、なぜか体調不良で苦しんでる男の人。中は小学校の教室のような造りになっていて、おしゃれ感は全く無く、静かでひっそりとしている。

さっそくおいしいと評判のミートボールを注文して食べる。確かにおいしい!IKEAで食べるミートボールの数段うまい。一緒に添えられているマッシュポテトに、フィンランド特有のジャムを付けて食べる。イモ料理だけあって、すぐにお腹いっぱいに。

他、デザイン雑貨ショップDesign Forumなどをまわり買い物をすませて帰路へ。ホテルに帰っても空は明るいのに、クタクタで爆睡。

翌日はヘルシンキを出て、リゾート地ナーンタリにあるムーミンワールドへ向かうことに。

行き方はまず国鉄VRに乗って約2時間、Turkuまで向かう。自動券売機は英語に非対応なので、有人の販売カウンターで、行き先と乗りたい電車を告げて指定席切符を購入する。時間はあらかじめサイト等で調べておくとよいかも。

無事Turkuに到着したら、駅から10分くらい歩いて出店やデパートが立ち並ぶMarket Squareへ。出店が立ち並ぶエリアだがバスターミナルにもなっていて、待ち時間に軽く買い物や食事もできる。ここから11、110、111番のナーンタリ(Naantali)行きのバスに乗って約35分、リゾート地ナーンタリへと向かう。

ナーンタリに着くと、ここどこ?みたいなところで下ろされる。下ろされたところで、ムーミンのイラストや案内が一切ないという不親切さ。地図を見ながら海側へ約15分ほど西へ歩いていけば、徐々にカフェやボートやヨットが見え始め、ムーミンワールドがある小島へ向かう橋が見えてくる。ここを渡りきれば、いよいよムーミンワールドだ。

ムーミンワールドというと、ディズニーランドのようなものを想像してしまいがちだが、どちらかといえばここはムーミン・アスレチック公園。入場料は大人€21と少し高め。自然に囲まれていて、心から癒されるエリアになっている。ここでランチをしたり、園内の郵便局では日本へポストカードを送ることができたり、グッズショップがあったりと一日を過ごせることができる。

園内にはムーミンに登場するキャラクターが大集合しており、と・に・か・く子供たちに大人気。中でもムーミンとフローレンの人気はすごい。かわいい子供達が次々とフワフワのカラダへ抱きついていた。ムーミンパパは紳士的、ムーミンママは少し謙虚に子供達と接しているのが印象的。スノークやヘムレンさんもいたが、スニフがいない…。

着ぐるみ系ではないスナフキンやミィは、子供達から寄ってくるというよりは、本人から近づいている印象。ミィの装いには賛否両論だと思うが(笑)、なかなか健闘していたと思う。スナフキンはイケメンかどうかは別として、クールな装いだった。その一方で、日頃ムーミンたちを見下してばかりのフィリヨンカは全くダメっぽい。縄跳びをはじめるも、誰にも相手にすらされていない。なんだか少しかわいそうだった。

いやはやムーミンは本当にかわいい。決して子供だけのものじゃないぞ。フィンランドでムーミンが生まれた理由がわかった気がする。

ちなみにムーミンワールドは夏期のみ営業なので注意が必要。冬になるとムーミン達は冬眠してしまう。

あっという間に帰国日。飛行機の時間までまだ十分あるので、トラムに乗って後回しにしていた観光スポットをまわる。

4番のトラムに乗って北側へ行くと、閑静な住宅街に巨匠アアルトの自宅がある。さらにもう少し進むと、海へ出る。マット洗い場があり、ここで絨毯やマットを洗っている。辺りは静かで、近くにはカフェがあり、みんなのんびりボケーっとしている。平和だ。

…というわけで、短いフィンランド旅行は終わった。フィンランドに限らず北欧は税金が高いが、教育水準が高く、高齢者も安心して暮らせる国として有名だ。東京やロンドン、ニューヨークとは違い、人々が落ち着いて平和に暮らしているなと思った。また何年か後に、癒されに行きたい。そしてもし自分の子供がいたらムーミンに会わせてあげたい。

さて残す北欧はノルウェーのみ。いつ行こうかな。