QUOTATION(クォーテーション)は、2008年に創刊された世界のデザインジャーナル誌。編集長の蜂賀 亨さんは、+81やGASBOOKをプロデュースしたクリエイティブ業界では有名な目利き人です。
今も昔もデザイン誌というと、活躍するデザイナーやクリエーターは世界にたくさんいるのにも関わらず、いつも同じアートディレクターやデザイナーの特集ばかりな印象。
QUOTATION誌では、あまり世に知られていないアートやデザインの情報、インディーズでマイナーなデザイナーながらも注目のデザイナーやクリエーターを紹介する尖った雑誌でした。
実は編集長の蜂賀さんは私と同じ飛騨高山出身というご縁があり、あるとき書体やフォント、タイポグラフィのコラムを書いてみないかと声をかけていただき、3号から数々のコラム記事を執筆いたしました。QUOTATIONのコンセプトに則り、日本ではあまり知られていないタイプデザイナーやファウンドリーのインタビューを行いました。また内容が専門的にならないよう、一般の人でも分かりやすい内容になるよう心がけました。
現状QUOTATIONのナンバリングシリーズは31号が最後となっていますが、ファッションコレクション特集として引き続きリリースされています。
私自身が執筆したQUOTATIONを紹介いたします。
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QUOTATION No.3
オンライン上でフォントを作成できるFontShopのサービス「FontStruct」と、数々の斬新なフォントを制作したThinkdustのAlex Haigh氏を取材。後に彼が運営するオンラインフォントストアHypeForTypeは数々の個性的なフォントが集まっていました。
QUOTATION No.4
数々の名作フォントを生み出し実験的な試みも行うフォントファウンドリーUnderwareと、ハイペースで高品質なオリジナルフォントをリリースするブルガリアのFontfabricを取材しました。
QUOTATION No.5
敬遠されがちな欧文フォント「Comic Sans」についてのコラムとフォントやタイポグラフィ好きで知らない人はいない超有名ブログI Love Typographyを運営し、現在は独自のオンラインフォントストアも運営するJohn Boardley氏を取材。このきっかけから当時日本に住んでいた彼の家に遊びに行った良い思い出。
QUOTATION No.6
AdobeのフォントサービスTypekit(現Adobe Fonts)の紹介と、数々の人気フォントをリリースするドイツ・ベルリンのHannes von Döhren氏によるHVD Fontsを取材しました。
QUOTATION No.7
ハイチ大地震をフォントで支援する非営利団体SOTAの紹介と、フリーフォントブーム時代にLarabie Fonts(現在はTypodermic Fonts)として活動していた名古屋在住のRay Larabie氏を取材しました。
QUOTATION No.8
フォントのカードゲームType Trumpsと、No.2で取り上げた新鋭のオンラインフォントストアHypeForTypeを取材しました。
QUOTATION No.9
フォントの日めくりカレンダー「Typodarium」の紹介と、ドイツのErik Spiekermann氏が立ち上げたFontshop (FontFont)が20周年を迎えたことに関するコラムを執筆しました。
QUOTATION No.10
人気書体DINのバリエーションが豊富なギリシャのフォントファウンドリーParachuteを取材しました。ウェブフォント黎明期に海外で開催されたWeb Font Awardsについても取材・紹介をしました。
QUOTATION No.11
街中のタイポグラフィ写真を共有できるiOSアプリ「Typeplace」を取材・紹介しました。この手のアプリはたくさんありましたが、運用面が難しいせいか現在はほとんど終了してしまっています。
QUOTATION No.13
私自身も現地で参加した国際タイポグラフィ協会ATypIが主催する世界的なフォント・タイポグラフィカンファレンスATypI Hong Kong 2012のレポート記事を執筆しました。
QUOTATION No.16
国内フォントメーカー最大手のモリサワによる「タイプデザインコンペティション2012」において欧文部門で金賞を受賞したオーストラリアのDave Foster氏を取材しました。
QUOTATION No.17
過去にはアートディレクター松田行正氏に師事、Monotype社ではたづがね角ゴシックの制作を担当したnipponia代表の山田 和寛氏を取材しました。
QUOTATION No.18
高品質なスクリプト書体をリリースするアルゼンチンのタイプデザイナーAlejandro Paul氏を取材しました。お気に入りのフォントがたくさんあります。
QUOTATION No.19
「進化するフォント、変化する環境」と題して、OpenTypeフォント機能やウェブフォントについてのコラム記事を執筆しました。
QUOTATION No.20
「なぜMS ゴシックは使ってはいけないのか」と題して、MS ゴシックというフォントを客観的に検証したコラム記事を執筆しました。
QUOTATION No.21
現在はDetail Type Foundryで活躍する神村 誠氏を取材しました。また「フォントのこれまでと、これから」と題して、フォントという存在そのものについてや、私自身の思い出を交えたコラム記事を執筆しました。
QUOTATION No.22
FrutigerやUnivers、Avenirなど数々の名作書体を生み出したAdrian Frutiger氏が亡くなったことを受け、追悼記事を執筆しました。
QUOTATION No.23
低コストでフォントをレンタルできるサービス「Fontstand」を取材しました。現在も続いているサービスです。
QUOTATION No.24
フォントクリエーターとしてフォントのみならず、「The Helvetica Book ヘルベチカの本」や「和文フリーフォント集」などの著書でも実績がある大谷 秀映氏を取材しました。
QUOTATION No.25
欧文にはNeue Frutigerが採用されているMonotype社初の日本語書体「たづがね角ゴシック」を取材しました。
QUOTATION No.26
世界で一番有名な書体であるHelvetica(ヘルベチカ)の誕生から60年目の記事を執筆しました。
QUOTATION No.28
編集長 蜂賀さんと対談をした「いま、フォント環境に何が起きているのか」を記事にしました。
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別でリリースされていたファッションコレクション誌「STYLE SIGHT」のほうでも、QUOTATIONと同じ体裁で記事を執筆しました。
STYLE SIGHT Vol.001
Herman Miller×House Industriesとして発売されたコラボテーブルの紹介記事を執筆しました。
STYLE SIGHT Vol.002
「もし残りの人生で8つしか書体が使えなかったら、何を選ぶ?」をテーマにしたタイポグラフィマガジン「8Faces」と、ロンドンのデザインスタジオMash Creativeが制作したフォント「RM Regular」を取材しました。
STYLE SIGHT Vol.003
Instagram風の文字画像を共有できるスマートフォンアプリ「Fontli」と、書体デザイナー岡澤 慶秀氏のプライベートブランド「ヨコカク」を取材しました。
STYLE SIGHT Vol.004
欧文の活版印刷で有名な嘉瑞工房の有名書体のマスキングテープ「活字テープ–H」の紹介記事と、ニューヨークを拠点に活動する後藤 崇亜貴氏を取材しました。
STYLE SIGHT Vol.005
世界中のフォント情報をまとめたキュレーションサイトTypecacheと、Avenir Next Roundの取材紹介記事を執筆しました。
QUOTATION No.31
特集1 「世界で注目されているクリエイター3人の作品集」 MIRKO BORSCHE: アートディレクター (Munchen) GOO CHOKI PAR: グラフィックアーティスト (Tokyo) ANNE CLAIRE DE BREIJI: フォトグラファー (Amsterdam)