買ってよかった!現場で役に立ったウェブ制作の技術書(2023年〜2024年前半)

2024.4.20

ウェブ制作の現場において、分からないことがあったら「ググる」、最近だと「AIに聞く」のが基本であることは間違いないですが、一から学習したいとき、コンセンサスが取れている情報を得たいとき、自分のやり方が正しいかどうか確認したとき等には、やはり編集のチカラでまとまった技術書(本)が便利です。

2023年〜2024年前半に購入した本の中から、個人的に役に立った本を紹介します。ただ仕事の内容やスキルによって合っていたり、合っていなかったりすると思いますので、あくまで参考程度に、普段の仕事の相性を確認してみてください。

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1冊ですべて身につくJavaScript入門講座

ITエンジニア本大賞2024でダブル受賞をした人気ブロガーManaさんによる話題の本。さすがダブル受賞をしただけあって、とても分かりやすく、JavaScript初学者が最後まで挫折せずに勉強できる1冊になっています。JavaScriptだけでなく、プログラミングの入門書としても役立ちますね。
私自身、基本的なJavaScriptスキルはあるつもりでしたが、実はJavaScriptも進化をしていて、知識が古いままになっていることに気づきました。改めて勉強しなければ…。

ノーコードでつくるWebサイト ツール選定・デザイン・制作・運用が全部わかる!

STUDIO、Wix、ペライチ、グーペなど最近は専門知識が無くてもウェブサイトを構築できるサービス増えてきており、現場でもよく利用されるようになってきました。そんなノーコードサービスのメリットやデメリットが詳しくまとまっている本です。ノーコードサービスが選択肢として選ばれた際のクライアントへの説明に役立ちますね。
実際私のようなゼロベースでHTMLを書くような人からすれば、ノーコードサービスは競合にあたる面もありますが、必要に応じてノーコードサービスを用いた提案やカスタマイズもできるようにしたいです。

作って学ぶ HTML+CSSグリッドレイアウト 

私自身かつてはtableタグやfloatでレイアウトをしていたインターネット老人ですが、最近ではFlexboxでのレイアウトが中心となっています。CSSグリッドは、ウェブサイトのレイアウト方法の次なる一手として注目されている技術です。しかしながら初見では難しく、思い通りの実装には苦労する面も多いのが現状。そんなCSSグリッドをとことん掘り下げて解説されているのがこの本です。まだまだFlexboxに頼ってしまいますが、この本で勉強をして少しずつCSSグリッドも取り入れながら活用していきたいです。

WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書

2024年現在、3回目の改訂が行われたWordPressの人気書籍です。今やWordPress関連の本は溢れかえっていますが、WordPressでオリジナルテーマを作って、部分的に導入することでクライアントが更新できるようにすることが多い人にとっては、まさにドンピシャな本です。クライアントワークにも安心して使える情報が盛りだくさん。逆に有料・無料のテーマのカスタマイズで完結するタイプの人には不向きです。

デジタルメディアデザイン見本帳 WebデザインからUI・空間体験・メタバースまで

ウェブサイトやアプリなどのデジタルメディアのデザインは、実際の端末でじゃないと良し悪しの判断ができないのでは?もちろんそうではありますが、やはり紙の本で良質な実例をペラペラと一望できるのは便利です。この本はウェブサイトだけでなく、空間系のデジタルデザインやメタバースまで網羅しているのが特長。掲載されているのは大企業のリッチな実例が中心です。

Webデザイン良質見本帳 第2版 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集

ウェブデザインの様々な実例が、業種別やカラー別にまとまった便利な一冊です。第2版となり情報がアップデートされ、前回に続いてリピート購入しました。様々な業種やジャンルの案件を受ける私にとって、このような本の存在は本当にありがたいです。また実例以外にも、デザインのパーツや書体の選択案、素材サイトのリンク集も掲載されていて便利です。

CSS設計完全ガイド

2020年と少し前の本ではありますが、CSSの設計について分析から実践まで、とても詳しくていねいに解説されている本です。実際現場でもCSSの設計は人それぞれのやり方があり、本当に悩ましい問題です。
私自身はこの本にも書かれているBEMの設計思想で行っていますが、一部自己流にしている部分があるなど、結局のところ正解は分かりません。ただこの本を読めば、ちゃんとした設計をすることでどんなトラブルが解決できるのか、どんなメリットがあるのかが理解できます。

ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン

デザインや設計をする側が絶対にやってはいけない様々な事例が掲載されている本です。最近ではインターネット広告でこのダークパターンが散見されていますね。後から「ユーザーを欺く意図はなかった」とならないよう、常に意識をしてデザインをしていきたい次第です。