Proxima Novaとは?
Proxima Nova(プロクシマ ノヴァ)は、Mark Simonson Studioが制作した人気のサンセリフ書体です。
以前は1994年にProxima Sansとしてリリースされていましたが、2005年にProxima Novaとしてファミリーを大幅拡充して再リリースとなりました。
FuturaとAkzidenz Groteskを足して2で割ったようなデザインで、幾何学的(ジオメトリック)な雰囲気も取り入れつつモダンなデザインに仕上がっています。
Proxima Novaが人気の理由
Proxima Novaは2010年代に商用フォントとして、最も使われたWebフォントになりました。今でこそ落ち着いていますが、当時は多くのサイトでProxima Novaが使われていたのを記憶しています。
ではなぜProxima Novaが人気だったのか。それはProxima Novaが、比較的リーズナブルな値段にも関わらずフォントとして至り尽くせりな点が挙げられます。
- 豊富な8ウエイト(太さ)展開
Thin / Light / Regular / Medium / Semibold / Bold / Extrabold / Black - 2種類のコンデンス体と2種類のワイド体
Condensed / Extra Condensed / Wide / Extra Wide - イタリック体がある
- スモールキャップスやオールドスタイル数字、リガチャ、オルタネート文字等のOpenTypeフォント機能が充実
- ラウンド書体 Proxima Nova Soft もある(※別フォント扱い)
もう1点、当時海外で人気が高かったHoefler & Co.のGothamという書体に風貌が似ていたからという点も挙げられます。Gothamはオバマ大統領のブランディングとして使われていたことも話題を呼びました。
しかしながらこのGothamがWebフォントとして利用できなかったこと、後に利用できるようになってもハードルが高かったため、様々なフォント販売サイトで購入や導入が容易だったProxima Novaが代替フォントとして選ばれるようになりました。
バリアブルフォント版 Proxima Varaの登場
2021年にはバリアブルフォント版のProxima Varaがリリースされました。Proxima Novaとほぼ同等の機能がバリアブルフォントとして使うことができます。Proxima Varaの特設サイトでフォントサンプルをいじってみてください。
Proxima Novaを使うには?
Proxima Novaは以前と異なり海外はもちろん国内のフォント販売サイトでも取り扱いはありませんが、制作者のサイトから購入することができます。またAdobe Fontsから利用することもできます。Adobe Fontsではコンデンス体やワイド体、ラウンド体の Proxima Nova Softも使えます。
Adobe Fontsで「Proxima Nova」を利用する
初稿:2011.12.21