
部屋の整理をしていたら、昔使っていた思い出の携帯電話が出てきました。当時(2000年の初頭)の携帯電話と言えばガラケー全盛期で、国内外の様々なメーカーから嗜好を凝らした個性的な端末が発売されていていました。
ちょうど大学生の頃、学割のイメージが強く、若者向けのサービス展開や、個性的なデザインの携帯電話を数多くリリースしていたauが人気でしたが、私はNTTドコモからVodafoneへキャリアを変えました。赤いスピーチマークのVodafoneのロゴが好きだったのと、携帯電話のデザインも大人っぽくソリッドでかっこいいものが多かったのが理由です。あとGSM方式対応だったので、毎年の海外旅行でそのまま使うことができたのも利点でした。
Vodafone V401D by 三菱電機
2004年に発売した三菱電機の携帯電話。当時キャリアが毎月出していた携帯電話のカタログを見て一目惚れし、Vodafoneへキャリア変更するきっかけとなった思い出深い携帯電話です。ガンダムのようなロボットっぽいデザインで、当時主流だった折りたたみ方式ながらも、閉じるとデジカメのようなデザインでした。当時ライトグリーン(蛍光黄緑)に異常な愛着があり、サイバーグリーンを選びました。
側面には白いコントロールパッドと呼ばれるギミックが搭載されていて、指でスライドさせるとスクロールをさせたり、カメラで撮影するときは遠近を調整することができたりしました。…が、結構反応が悪く、使いづらかったことを覚えています。




Vodafone 703SH by SHARP
2005年に発売されたシャープの携帯電話。前回の携帯電話とは打って変わって、ポップでカジュアルなエントリーモデルに機種変更をしました。色はブラックとオレンジとグリーンがありました。大好きだったグリーンは一旦卒業をしたので、元気が出るビタミンカラーであるオレンジを選びました。今改めて手にとってみると、キッズケータイというか、子どものおもちゃのような印象です。


Vodafone 705SH by SHARP
続いて2006年に発売されたシャープの薄型携帯電話。社会人になったということで、前回のポップでカジュアルなデザインではなく、大人っぽいスタイリッシュなデザインを選びました。色はシャンパンゴールド。個人的に特にお気に入りだったのは1枚のステンレスになった入力キー。残念ながら電源が入らないのでお見せできませんが、バックライトは妖しく光るブルーで、暗闇ではサイバーな雰囲気を醸し出していました。
また当時はNTTドコモやauも“薄い”ケータイがトレンドで、各社ミリ単位で熾烈な争いをしていた記憶があります。この携帯電話は「SLIMIA(スリミア)」の愛称があったももののそこまでではなく、あまり薄すぎると手の甲にめり込んで痛くなるので、この位がちょうど良かったです。



SoftBank 913SH by SHARP
ソフトバンクがVodafoneを買収するという前代未聞のニュースが飛び込んできました。正直なところVodafoneは日本の文化に馴染んでおらず、他社と比べると、電波やサービスも著しく劣っていました。それでもVodafoneのロゴやブランドが好きだった自分にとっては、日本からVodafoneが撤退し、今後は〓SoftBankになってしまうという失望でガックリしてしまいました。
そんなわけで自分にとっての最後のガラケーは2007年に発売されたシャープのハイエンドモデルです。スライド式ながらも、カチっと閉じるとワンセグ端末のような感じになることから、FULLFACEの愛称が付いていました。付け根の部分がタッチパネルになっていて、左右や選択の動作をすることができました。色は前回の705SHに続いて大人っぽいゴールドを選びました。



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この後は、言わずもがな、当時SoftBankが独占販売を行っていたiPhone 3Gを使い始めました。
Vodafoneから〓SoftBankにブランドが変わった当初はネガティブな印象で溢れかえっていましたが、キャメロン・ディアスやブラッド・ピットを起用したセンスの良いCMは今見ても刺激になります。
ガラケーからスマートフォンになって、表面上は見た目がほぼ同じである無個性なデザインとなってしまい、プロダクトデザインとして選ぶ楽しみが無くなってしまったのは寂しい気がします。今後スマートフォンがスマートフォンでは無くなるような大進化は訪れるのでしょうか。