Clubbed — 1990〜2000年代初頭のクラブカルチャーのデザインを集めたビジュアルブック

2026.1.10

Clubbedは1990〜2000年代初頭のクラブカルチャーのデザインを集めたビジュアルブックです。当ブログでも別記事で紹介しているサッカーのユニフォーム本Football Typeと同じF37のRick Banks氏によるもの。本の装丁は頑丈で分厚いハードカバーで、キラキラとしたクラブの雰囲気を彷彿させるホイル加工となっています。

いやはやこの本を知ったときは、まさに自分のためにあるのかと驚愕しました。というのも、私自身が高校生のときにクラブ・ミュージックを聴き出し、その後ヨーロッパのクラブカルチャーにどっぷりと浸かっていた時期があったからです。

当時は大小様々な音楽レーベルが乱立していて、それぞれが個性のあるビジュアル・アイデンティティを持っていました。そんな懐かしいデザインの数々が1冊にまとまっているのです。

また、当時は音楽といえば今のようなサブスクやデジタル配信ではなくCDが主流で、毎月、むしろ毎週各レーベルがコンピレーションCDやミックスCDを続々とリリースしていました。現在CDは廃れる一方ではありますが、近年はCDでしか聴けない音源や現物としてのコレクターが増えていることもあり、希少なCDはプレミア価格となって高騰しているものも見かけます。

クラブカルチャーのデザインといえば、フライヤーやCDジャケッットが主。この本に掲載されているCDをコレクションとして持っているので紹介します。※一部はClubbedに載っていないものもあり

Gatecrasherは主にThe Designers Republicがデザイン。CDのジャケットデザインの枠を超えた様々な仕掛けがある斬新でかっこいいデザインでした。

Gatecrasher

いわゆるおしゃれハウスとして有名なHed Kandiのラグジュアリーイラストは、日本でも知名度が高いJason Brooks氏が担当。とにかくHed KandiといえばJason Brooksなんです。Ministry of Soundの傘下に入った頃、創始者であるMark Doyle氏といざこざが発生し離脱した時期もありました。初期の頃はマグネットで折りたためるという珍しいタイプのCDでした。ジャケ買いでほぼ全部のCDを所有しています。

HedKandi

そんな最中、Mark Doyle氏が立ち上げた別レーベルであるFierce AngelのイラストはJason Brooks氏が担当していました。

Hed Kandiといえば、ディープハウス系の楽曲を集めたStereo Sushiシリーズもありました。日本を意識してかデザインにカタカナが使われていて、Stereo Sushi =ゲキゾッはファンの間では有名でした。当初はポップなデザインでしたが、後期には日本の和をイメージしたデザインになりました。

ロンドンの巨大クラブでありオールンジャンルをこなすダンスミュージックレーベルとして不動の地位を誇るMinistry of Sound。これでもかというぐらい本当にすごい数のCDをリリースしていました。

Ministry of Sound系列のハウスミュージックシリーズHousexy。

正統派のハウスミュージックレーベルDefected。数年に1度ブランド・アイデンティティをガラッと変えていました。今でもオフィシャルグッズを購入しています。

日本でも絶大な人気を誇るMasters at WorkのレーベルSoul Heavenシリーズは、DefectedのIn The House (ITH)シリーズからCDがリリースされていました。

プロペラみたいなデザインのCream。ダンスミュージックイベントCreamfieldsとしてイメージが強いですね。多くはFarrow Designがデザインをしていました。

Cream

ダンスミュージックレーベルAzuliからリリースされていたChoiceシリーズ。著名なDJが自身に影響を与えた曲を自ら選曲したコンピレーションCDです。

こちらもディープハウスが強いNRKがリリースしていたChoiceシリーズと同じコンセプトのCDシリーズ。

RenaissanceはDave SeamanやSatoshi Tomiie、Hernán Cattáneoなどプログレッシブバウスやテックハウスを中心としたレーベルでした。まさにルネッサンスなビジュアルです。

同じくGlobal UndergroundもDarren EmersonやDanny Howellsなどプログレッシブバウスやテックハウスに強い人気のレーベルでした。当時は横長のブックレットになったジャケットデザインでした。

…といったところで、この記事の半分は思い出とコレクションの紹介になってしまいましたが、同じ時代を知っている人にとってはマストバイな本です。

今となってはビジュアル的に古いデザインになってしまっているかもしれませんが、これも一つの時代の思い出ということで。

arrow_forwardClubbedの詳細